海外の人から「日本人は姿勢が悪い人が多い」と見られているようです。アジア人の区別はできない、なんてことがよく言われていますが、アジアで暮らす外国人に話を聞いてみると「猫背なのはだいたい日本人」と答えるそうです。座っているときはもちろん、立ち姿勢のときでも若干姿勢が曲がっている人が多い印象があるようです。姿勢が悪いと見栄えがよくないのはもちろんですが、実は体型も悪くしてしまうことがあるのです。姿勢が悪いということは損しかありませんので、姿勢を見直すことをこれからやっていきましょう。ここでは悪い姿勢がもたらす体への悪影響、そして悪い姿勢を克服する方法を伝授します。
姿勢が悪いことの一番のデメリットは、血流を悪くしてしまうことにあります。姿勢が悪いと体がゆがんでくるため、血液の流れが次第に悪くなってきます。血流が悪くなると代謝が下がるとよく言われますね。代謝が下がると脂肪が燃焼されにくくなったりしますので、痩せにくい体になってしまうといえるでしょう。また、老廃物の排出もしにくくなってしまうため、むくみになりやすくなることも多いです。女性にとって困るのがお肌にも悪影響を与えてしまうことです。血流が悪くなることでお肌がくすんでしまったり、お肌の新陳代謝が落ちて肌トラブルに悩まされやすくなる可能性があります。いい影響を与えることはないです。自分でその姿勢のほうがラクと感じるぐらいでしょうか。
姿勢の悪さがダイエットに悪影響だということはわかったと思います。姿勢は自然と身についてしまったりするものですから、意識をしないと改善は難しいです。でも、絶対に治せない問題ではありません。姿勢の悪さを改善させる方法をまとめておきましたので参考にしてみてください。
姿勢が一番悪くなりやすいのは椅子に座っているときです。事務仕事だったりすると1日の1/3を椅子で過ごしてしまうことになりますので、例えば、腰の後ろに小さめのクッションを入れる、これだけで良い姿勢を簡単に保てるようになります。長時間座るとお尻が痛くなる場合は、椅子の元々のクッションの弾力が弱い可能性が高いので、お尻の下にもクッションを敷いてあげるとよいでしょう。
歩き姿勢も姿勢を改善させるのにはすごく大事。ポイントになるのは後傾にも前傾にもならないこと。日本人は特に前傾の方が多いので胸を張って歩くことを意識してみましょう。胸だけでなく、お尻にも少し力を入れて歩くようにすると胸を張って歩くことができるようになります。
信号待ちをしているときなどに癖で片足で立ってしまう人は少なからずいます。片足に体重をかける癖がつくと、その方向だけ力がかかってしまい、筋肉のバランスがおかしくなったりして、全身に歪みをつくってしまいます。ビジネスバッグやトートバッグなど片手に荷物を持つ場合に片足に体重をかける傾向にありますので、リュックタイプのバッグを使うなどしてなるべく片方だけに体重がかからないように注意しましょう。信号待ちの場合なんかは、肩幅程度に足を開いて待つことで片足へ体重がかかるのを予防できます。
姿勢が悪いのは体の硬さが原因になっていることもよくあります。体を柔らかくするにはストレッチが有効です。背中や腰を中心としたストレッチをしてあげることで、硬さがほぐれ、姿勢が整いやすくなります。ストレッチは血行のいい状態で行うと効果的なので、お風呂あがりにやってみるといいです。1日5分でいいので毎日行ってあげることが大事になります。
姿勢の悪い人に最近良く見られるのが骨盤の歪みです。壁に背中を付けて両足を前に出して座った時に、両足どちらかのつま先が大きく外側に傾いている方は、傾いている方の骨盤が歪んでいる可能性が高いと言われています。骨盤の歪みは姿勢の悪さにつながりますので、例えば、膝にクッションを挟んでそのまま屈伸運動をするトレーニングだったり、お尻を地面につけて座った状態でお尻だけを使って床を歩くようなトレーニングをしてあげることで骨盤を鍛え、歪みを解消させていきましょう。骨盤矯正ベルトを使ったりするのもいいでしょう。