私たち日本人が愛する和食は、お魚をよく使いますので、世界的にみて日本人はお魚を食べる量がとても多いと言われています。日本はダイエット人口がとても多いので、自分が太っていると勘違いしている方がとても多いのですが、日本は先進国の中では考えられないぐらい肥満率が低い国です。それも和食のお魚の影響が多分にあるといえるでしょう。実際、近年は世界的にお魚に対する注目が集まっています。寿司ブームなんてまさにその代表例かと思います。外国人にお寿司のいいところは?と質問すると「美味しいのに加え、ヘルシー」と答える人が圧倒的に多いです。ヘルシーなのはただのイメージではなく、本当のことだと近年わかってきています。
お魚にも色々な種類がありますよね。寿司のネタで定番なのはマグロ。マグロは赤身だと脂肪が少なく、高タンパクなので寿司ネタとしてはすごくおすすめ。ただ、トロは脂肪分が多いのでおすすめできません。トロなんかはお値段も高いですから、毎日食べられるものではないですよね。では、手頃なサーモンはどうでしょう?サーモンはタンパク質が多いですが、脂質・カロリーともに高いのでこれもあまりおすすめできません。
太らないお魚として覚えておきたいのは寿司ネタでも好みが分かれる「青魚全般」です。特におすすめなのが「サバ」。サバにはオメガ3脂肪酸である「EPA」や「DHA」が特に多く含まれています。EPAやDHAは血液サラサラ成分と言われていて、コレステロールを減らしたり、中性脂肪を下げるのにすごくいいと言われています。メタボ予防にすごく注目されている成分です。また、イライラを抑える働き、動脈硬化・心筋梗塞などの大病の予防、脳の活性化にも期待できると言われていますので、多方面で大活躍してくれます。サバの他にも、イワシやサンマ、ブリなどの青魚もオメガ3脂肪酸が多く含まれているのでおすすめです。
タンパク質は筋肉を作るものになる栄養素です。筋肉を増やすことによって新陳代謝を高め、痩せやすい体を作ることができますのでタンパク質の摂取を心がけることはすごく大事です。タンパク質の多い食材としてよく知られているのがお肉ですが、お肉は同時に脂肪分も多く摂ってしまうので気をつけないと太る原因となりやすいです。EPAは青魚の脂肪中に含まれている成分なので、青魚の脂肪分はお肉の脂肪分よりは体にいいものだと言ってよいでしょう。お魚からはタンパク質も摂取することができますので、より健康的、継続的にに食事の中でタンパク質を摂取するならお肉よりもお魚のほうがおすすめです。
青魚が体にいいことはわかりました。でも、毎日食べられるものではありませんよね・・。そういう時に便利なのが缶詰です。サバの水煮やサンマの蒲焼、イワシの生姜煮などスーパーでは多種多様な魚の缶詰を買うことができます。一時期、ブームになってサバの水煮が買えない時期もありましたが、その心配はもうないです。コスパで選ぶならやはりサバの水煮がおすすめ。水煮はカロリーが一番低いですし、サバはEPAやDHAを青魚の中でも多く含む青魚ですからね。味に飽きたらたまに違う味のものを選ぶようにすると飽きずに続けられると思います。
「青魚は嫌いだから食べられない」という方は意外に多いです。また、「魚は好きな方だけど青魚だけは食べられない」という方も少なからず見かけます。でも、青魚にはこれだけのメリットがあるのですから食べられるなら食べたいもの。では、食べられない人は諦めるしかないのかというと、決してそんなことはありません。日本はサプリメント大国なので、青魚の栄養素が摂れるサプリメントもかなり充実しています。DHAやEPA、αリノレン酸といった成分が配合された「オメガ3脂肪酸系」のサプリメントを選ばれるといいでしょう。